yukakoy5124’s diary ~南米Bolivia 青年海外協力隊の日々~

青年海外協力隊として南米ボリビアに来ています。ここでの日々の記録です。

一歩進めた日

日に日に教員としての本性を取り戻しつつある今日この頃です😅





ゴミ拾いなさい!

誰が落としたかは関係ない、みんなの学校です!

喋らずに書きなさい!

喋ってるから遅くなるんでしょ!

おかし食べない!



子どもたちに目を光らせて注意することが当たり前になってきた💧

今日も、午後の学校で6年生の教室の前にいたら、風船を膨らませて割るという遊びが流行っているらしく、そこら中に風船のゴミが...

そもそもその遊びも禁止したいくらい。それでそこにいた全員にゴミを拾うように言うと、

『俺、やってない!』

って言うもんやから、

『そんなん関係ないやろ!ここはみんなの学校や!拾いなさい。』

というと、素直に拾い出す子どもたち🤗

『そうそう!良い子良い子!』

と褒めてなんとかまだ怖いというレッテルは貼られてない...









さて、私は2つの学校で活動している。午前はもう一人の同期隊員と一緒に週3日。午後は一人で毎日。



今日は午前の学校での初めてのタジェールだった。しかも、初めてちゃんと予定どおりに行われた。

午前の学校はこういうことがやりたいな、と思ったことが形になっていきやすい学校だ。というのも、校長のリーダーシップがしっかりしていること、校長が一人一人の先生たちをちゃんとみていること、校長の私たちへの活動への理解と協力体制が半端ないこと、そしてなんと言っても先生たちのやる気があること。保護者対応で遅れてきた先生も、後から聞けなかったところをもう一回話して!っていうくらい…

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さらに私たちも二人で関われることでお互いの考えを持ち寄って相談してより良くできること。いろんなものの巡り合わせが偶然にも重なり、今年度始まってから計画を立てたことを順調に進めるためのタジェールがようやくできた。

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今回の内容は、この学校の子どもたちの学力についての課題、そして、算数の指導をする際に考えるべきポイント、そして研究授業をして先生たちの授業の質を高めていこうということ。



事前の打ち合わせで、私たちがつたないスペイン語で話をしても一つ一つしっかり耳を傾けてくれる校長。そして、その内容をほぼ100%理解してくれて先生たちに伝えてくれる信頼感。

それで、研究授業をすることに向けて校長のリーダーシップのおかげで進み始めることができた。



研究授業なんてしたことのない先生たちだからもっと反対されるかと思ったけど、意外とすんなり誰が授業をするかは決まった。

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今後は私たちと授業に向けて一緒に考えて準備して授業をしてもらう。一気に計画がパンパンになってきて、残り1年があっという間に終わりそう...😰でも求められることがあること、活動する目的があることは、幸せなことだ。やっと協力隊の活動らしくなってきた。ここへきて8ヶ月目にしてやっと...。







そしてその後、午後の学校では6年生のクラスに行った。今日の勉強は、四則計算のきまりを使った勉強。でも......思わず黙っていられず口出しをしてしまった。



四則計算のきまりって、かけ算わり算がたし算ひき算よりも先に計算するとか、かけ算わり算が、同時にあったら左から計算するとか、要するに長い式で四則計算が混ざっていたらどこから計算するかっていう問題。これは、順番を間違えれば答えは全然違ってくるから大変。



な、の、に、

その先生は

「やりやすいところからやっていいよ、答えは同じになるから!」

って言い始めて、即、

「ちがーーーーう!」

って言いたかったけど、さすがにそれは言えず、そろりそろりと前に行って、小声で

「それは、同じにならないよ...」

と伝えた。この先生、年配の方で超年上のベテラン先生。でもその先生の凄いところはめっちゃ謙虚なこと。全く偉ぶらない。こんなペーペーに言われたことにもしっかり耳を傾けて聞いてくれる。自分が間違ったことを教えていたことも、ちゃんと認め、今自分も学んでるよ!って言える凄さ。

四則計算のきまりは教師として、知っていてほしいことなんだけど、でも自分が間違っていることをなかなか認めない先生やプライドが高い先生もいる。そんな中でこの先生の姿勢はとっても好感が持てたし、相手が誰だろうと年下だろうと敬意をもって接してくれていることが嬉しかった。

そこから、私にバトンタッチし、急に授業を進める羽目になった😅全く準備してないぶっつけ本番の授業。でも脳みそにある単語をフル活用してできるだけのことは伝えた。

すると、子どもたちがだんだんちゃんと分かってきて、できるようになったことも嬉しかったし、なんと言ってもその先生が途中から、

「自分でも説明してみる!」

と言って私とまた交代して授業を進め始めたことが嬉しかった。

今日は、偶然の急な授業だったけど、すごく充実していたし楽しかった。こういう支援的な活動がもっとできると一人一人の先生と自然と関われるなぁと、形式的に研究授業ばかりにこだわらなくてもこういう活動の仕方もあるな、という発見でもあった。