yukakoy5124’s diary ~南米Bolivia 青年海外協力隊の日々~

青年海外協力隊として南米ボリビアに来ています。ここでの日々の記録です。

私がすべきことって...何なんだろう

今日はいろいろ、ある意味目から鱗のことがあった。

長くなります。

それでも読んでくれる方は...ありがとうございます。

 

活動が始まってもうすぐ1ヶ月。全く前に進んでいる感がない1ヶ月だった気がする...。

きっと焦ってもダメだし、協力隊の先輩たちや訓練所で言われたことを少しずつ身をもって体感してきている感じなのかな...

 

ボリビアの教育を否定するわけではありませんが、自分の考えや、立ち位置をどうしたらいいのか、どこから、手を入れたらいいのか悩みが増していく一方です…。

 

 

まず今日、午前中に活動する学校では、1年生の教室を参観していた。

すると、急に白衣を着た看護師さんらしき人が入って来たな、と思ったら、ワクチン注射💉が始まった。黄熱病のワクチンらしい...

私もボリビアに来る前に日本で受けたから、ここに住んでる人なら当たり前か、とも思ったけど、勝手な私の思い込みで、途上国には、ワクチンを買うお金がないと思っていた。

 

 

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私が日本で勤務していた学校では毎年12月にユニセフ募金を行っている。そこで、途上国にワクチンを送るには100円あれば何本買える...というふうに児童会の子たちに話をさせていたから。

 

でも、途上国と一口に行ってもその段階はさまざま。そこからちゃんと理解して勉強しないといけないな、と改めて思った。

 

今では、学校でワクチン接種はしなくなったけど、私も小学生の時は、学校でワクチン受けたなぁ、となんとなく思い出した。

で、相手は1年生。今からワクチンを打ちますといった瞬間泣き出す子、逃げ出す子、てんやわんや😥💦

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それを担任の先生、PTAの会長さん、看護師さん2人、保健の先生、私、もう一人の同期、途中から校長も参戦、でとにかく捕まえて、腕をまくりあげて、押さえる😵

中には私の手をギュッと握って耐える子も。

 

その接種方法も、日本では考えられない方法だったけど、ものの10分もかからないうちに30人ほどの接種が終わった。

日本だったら、まず事前に

保護者宛の通知があり、

接種の同意書を回収し、

当日の朝の熱を計り、

医師の診断を受け、

そして接種、

という手順を踏むはず。

もし熱があれば接種できない、ということもある。

 

でも突然接種する、と来た上に熱は計ってないわ、アルコール消毒はするものの、注射打ったあと、患部はそのままやわ、教室でわたわたのまま受けるわで、

衛生的にも安全面でも、大丈夫なのか?と思ってしまった。そして、保健の先生は、一人ひとりに、打った?打った?って口頭で聞いていた…

逃げまくって打ったと嘘をついた子がいたらどうするんだろう😱

 

挙句の果に最後に私にも、

打つ?ワクチン…

と言われた🤪

え……?嘘やろ…

 

いやいや、日本で打ってきた!

って言ったら、

Claro(もちろんそうだよね)

って言われた💦

冗談キツイ…

 

そして、その後は、図工の時間。

日本での図工の考え方との違いに支援の仕方に戸惑った。

技能教科は、どの学年も担任以外の先生が担当している。だから、この日初めて会った先生だった。

しかも、図工で使う材料はすべて子どもたちが家から自分で持ってこなければならない。だから、持ってこれない子もいる。その子はずっと何もせず座っているか、要領のいい子は、友達の余ったものをかき集めて作るか、という感じ。

日本では全員が同じ作業ができるように学校で一括購入することも多い。

 

 

で、戸惑った支援の方法というのが、これは、だれの図工の勉強なんだろう、ということ。

先生は私に、今日は何を作るか教えてくれた。それで、型紙もくれた…

え…?

 

子どもたちはてんとう虫のモニュメントのようなものを作るらしい。

先生に、

型紙でみんなに型を描いてあげて、

と言われた。

え…?

みんな同じ?

個性がない?

子どもって大人が思う以上に想像力、創造力がある。これまで担任してきた子たちにもたくさん驚かされたり、逆に教わったりしてきた。

別に下手でもいい。子どもが自由に創作するのは、絶対楽しいはずなのに、なぜ型にはめてしまおうとするのか、私はどう支援したらいいんだろう…

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先生がそういうから、どんどん私のとこに、

ゆかこ、型を描いて!

と来る。私は言われるがままに型を描くが、ホントにみんなが一緒で、そのうち、私のはどれ?どこかにいった…という子が出てきた。そらそうや。

 

そして、次は、

目を作るから丸を描いて、と。

なんなら、今回の制作で唯一工夫ができるとこは、目と模様だ。それも描いてと?と思って、

いくつかだけ描いてあげて、

それを真似して描いて!できるよ!と言って自分でさせたらちゃんと描けた。

上手!できたね!

って褒めてあげたら、やたら丸を描きまくってた。

そして、別の子は、ペンのキャップを押し当てて、丸の形をとっていた。

その子にも、

いいアイディアだね!

って言ったら、他の子に教えてあげていた。ちょっとのことで自分でできることを増やせるし、楽しさも感じられる。

 

でも先生は子どもがハサミで切ったところがへごっていたら、整えてあげて、と私に言う…

自分の中での葛藤だった。私が整えればできたものはきれいかもしれないけど、誰のためのものなんだろう、何のためのものなんだろう、でもここは日本じゃない、私の思いだけを押し通すのもダメだ…と。

そもそもの教育に関する捉え方が違う。そこから歩み寄らないといけないし、私も理解しないといけない。そもそも日本の教育が、正しいわけではない。

なんか、いろいろと考えさせられる日だった。

 

そして、午後の学校では、4年生のクラスへ。わり算の筆算をしていた。

日本のわり算の筆算と書き方が違うから私もスイッチを切り替えておかないと、教えられない…。

 

でもここ数日、4年生の算数をみていたが、1問解くのにやたら時間がかかる。4桁÷2桁のわり算1問に20分くらいかかっている。

そこで、何が原因なのか観察していると、そもそもわり算の筆算の順序が分かってない。そして、子どもたち、みんな九九表を見ながら計算している。4年生だけど、九九がさっと言えない。そして、まだ引き算を指を使ってやっている。

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私も支援に入ると、今度は私が次に何をすればいいか指示出すのを待ってる。そして、言われるがままに計算していて、自分の力になってないと気付いた。

すると、それを見ていた他の子は、次々と私のところにきて、教えて!教えて!と順番をついて、結局自分の力でやろうとしなくなってしまった💦

それで、時間が来たら、そこで終わり。

その時担任の先生は、私のところに行列ができているのに、教卓に座って見ているだけ。個別に教えようとはしていなかった。

 

でも、このクラス、始めに先生が、早くできた子は分からない子に教えてあげて!というとすぐに席を移動して男女関係なく教えたあげていた。それは、とてもいい雰囲気だった。

こんなに素敵な仲間なのに、それをもっと使えばいいのにもったいないな、と思った。

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なんなんだろ、このモヤモヤは…。

 

あ、ちなみに、午後の4年生も黄熱病のワクチン受けてました💉

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そして、明日はかばんを持ってこなくていいよ!サーカス見に行くから!って。

 

なんなんやろ…このモヤモヤは😥